アレクサンダー・テクニーク

アレクサンダー・テクニークは、より良い自分になるための変化のメソッドです。

アレクサンダー・テクニークの一番の特徴は、新しく特別な何かを付け加えるのではなく、不必要なことを「やめる」技術であるということです。

このメソッドの創始者であるフレデリック・マサイアス・アレクサンダー(以下、FM)は、自分を変えたいという目標のために長い時間自分を観察する中で「人は知らず知らずのうちに、習慣的な行動の中に無用な緊張まで身につけてしまっていて、そのせいでたくさんの問題を引き起こしている」ということに気がついた人でした。

FMさん自身は俳優でステージに出るたびに声を枯らしてしまうという問題を抱えていましたが、自分で発見した方法でこの問題を解決してしまいました。そしてこの方法は世に広まり、いつしか「アレクサンダー・テクニーク」と呼ばれるようになりました。

FMさん自身が解決した問題は「声枯れ」という特定の箇所に生じたものでしたが、彼が気がついたのは「特定の部分の問題は自分全部の状態の結果として生じたものに過ぎない」ということでした。

例えば腰痛とか、もし何かあなたが特定の部分に問題を抱えているとしたら、その原因は腰ではなく、他にある可能性があります。腰痛を解決するためには、腰だけでなく自分の全体のバランスを見ていく必要があります。

ではレッスンでは一体何をするのでしょうか?

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、生徒は自分自身の不必要な習慣的な緊張に気がつき、自分でそれをやめていく方法を学んでいきます。

自分を邪魔しているものがなくなると、本来持っている能力をフルに発揮することができるようになります。その結果として、精神的・身体的な負担が軽減され、辛さや痛みから解放されたり、自由さを感じたり、パワフルになったり、様々な変化が現れてきます。

アレクサンダー・テクニークは激しい運動をしたり、特定の思想を強要するようなものではありませんので精神的にも、身体的にも安全なものです。

ただ余分なものをやめ、ありのままの自分になる。
これだけで人間の可能性は無限に開いていきます。